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アート思考ワークショップ

2019/11/10 オンライン大学院でアート思考!

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アート思考

2019/9/11 アートとビジネス-2: ベネチアと吉田茂

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2019/5/1 アート思考黎明期のお話

2019/7/21 「アート×ワイン」をギャラリーで

2019/5/16 パリでアート思考カンファレンス!-1

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2019/7/21 「アート×ワイン」をギャラリーで

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2018/11/21「ウェルネス」がすべての事業を塗り替える。

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マイアート

2019/7 マイアート

オンライン大学院でアート思考!

Posted on 2019/11/10

【便利な世界】

20191110_convinient_world

写真:アート思考作品「便利な世界」

オンライン大学院のリアル講座として、アート思考ワークショップを実施しました。6チームに分かれ、自己紹介アートと立体造形を製作しました。

利用者としてはとても便利なサービスだが、その裏を支えている背後に関わる人や自然、地球を不幸にし、環境を破壊するビジネスが多くはないか、 それら自体を見直すべきではないか、との社会に警鐘を鳴らすテーマの作品です。それをペットボトルの中の便利で夢のような世界と、 外の汚れた海洋の世界で対立的、象徴的に表し、大変印象的な作品となりました。

絵の具を混ぜるとどんどん汚くなるので、綺麗な色を出すためには、通常は混ぜないようにするのですが、「逆転の発想」で、 あえてその汚さを汚れていく海洋の表現に使い、大きな効果を得ました。

ペットボトルの中の世界は、水族館の中の夢のように美しい世界を表現。海洋との対比が上手に表現できました。

アート的発想法スキルで分析すると...

「本質を表す」

ペットボトル自体を素材に使い、その中に世界を作ることで、プラスチック社会を表現。(素材のOut of BOX)

「否定する」

ペットボトル内外の二つの世界を表現(二項対立)「便利の裏には、他人や生物、地球の不幸がある」という発想です。

「価値を逆転反転させる」

海洋生物のおどろおどろらしさを、混ぜると汚い色になるという絵の具の特徴を利用しています。

以上の三つのコアスキルに分解されると感じました。

【本当の僕】

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写真:アート思考作品「本当の僕」

ニートの実態を表現。引きこもり部屋の中から、夢想の世界の外に飛び出し、怒りで学校やビル、自宅をロケットパンチでなぎ倒し、 その中にいる教師や社員をぶっ飛ばす。両親にはクッションがあるが、ほかの人には救いがなく、容赦ない。

「『できない』を実現する」

ニートの夢を現実化。この作品的な表現自体が、「箱庭療法」的な、心理的解決策になる可能性もあるかもしれない。

「拡大縮小する」「本質を表す」

アート作品としてはストレートな表現だが、自己肥大を現実の大きさを無視したスケールで表現。それがシュールさとなる。 吹き飛ばされる人は小さい。

「拡大する」

吹き飛ばされる「扇の形」「距離感」に表現としての突き抜け感を感じました。

【超・進化論】

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写真:超・進化論

社会人の既成概念の強さを表現。既成概念を四角い箱として表し、それが頭にかぶせてある。脱ぎ捨てると、飛翔することを、 「人類の進化」(背中の丸い猿から、背筋の伸びた人間になって行く過程を、横向きの姿勢で段階的に表現)の過程を 使ってそのまま表現。

「減らす」「本質を表す」

既成概念を四角で、柔軟な頭を丸で表現。

(New!)「メタの発想」

既成概念を脱ぎ捨てるアート思考などの発想自体を表現

「突き抜ける」「一つを極める」「偶然性を使う」

飛翔する人を、ウェットティッシュ ケースや、名札入れの紐を使って表現。空中に浮遊する作品は、アート思考ワークショップでは初となる。

また、その飛翔の不安定性を使って注目度を高めることにも成功している。

【同じものはKILL!】

コピペ的な建築物「ビル」を日本刀でなぎ倒し、斬る。爽快性の裏に、多様性の裏と、そこへの怒りを表現。だがその切り口はオレンジで、 斬られても明るさを感じさせることに成功。

「『できない』を実現する」

創造的でない、類似的造形や、隠喩としては類似的なビジネスを一刀両断。

「疑う、壊す」

日本刀に、身体性や日本的な精神性(感覚、鞘に秘めた個性、怒り)を表現し、それを使って壊しに成功。

(New!)「穏やかにする」

斬られたビルの「斬り口」がオレンジ。通常の発想なら赤を使って強烈な印象を作りたくなるが、その誘惑を抑えて、 オレンジで表現することで、悲惨な結末で終わることなく、明るい未来をも想像させることに成功した。

【かえる(変える 代える 還る)】

循環経済を実現する問題解決は、素材にあることを表現。製品になった後も、機械を通せば分解され、ゼロベースで違う製品を作れる夢の機会と素材を表現。

「本質を表す」

循環社会のポイントは、素材であることという本質を捉えた。

「「できない」を実現する」

なんでも作り替えられる機械は未来のSFやアニメの世界の話だが、市場を選べばあるかも、と思わせる強い信念があった。

「偶然性を使う(言葉の同音性を含む)」

カエルで変える、還る、など、あからさまなダジャレを使ったのも、アート思考ワークショップでは初めて。

【人生ゲーム】

人生は長い旅だが、所詮ゲームなのかもしれない。起きるイベントは所詮ネタ(寿司)であり、もっと軽く挑もうよ、失敗(食あたり)もあるよ、 との軽い心持ちを表した表現。重いテーマが多いアート思考ワークショップでは、あまり見ることができないドラマチックにに明るい表現。

「価値を逆転・反転させる」

重い人生を軽く捉えた。

「偶然性を使う(言葉の同音性を含む)」

寿司ネタが人生のネタ。

改めて確認ですが、アート的発想スキルとしては、これまでのものに加えて、以下の二つの新たな切り口が出てきました。

(New!)「穏やかにする」

もともと強烈なテーマや色を、「穏やかにする」ことによって、受け入れられやすく、未来につながる前向きのものにする、という、 逆転の発想が飛び出ました。使用した色はオレンジです。全体が色を基調とした作品だったため、本来使いたくなる赤をやめ、 オレンジにすることで、印象に残る作品になりました。

(New!)「メタの発想」

発想の制約自体を取り払おうという、アート思考自体をテーマにしたような作品が出てきました。

「アート×ワイン」をギャラリーで

Posted on 2019/7/21

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写真:ワイン×アート

アートと人をもっと強く繋げないか?その仲立ちとして、ワインを間に「置いて」みたらどうだろうか? こんな着想から始まったイベントが、「アート×ワイン」です。

美術館やギャラリーに行っても、アートをパッとみてさっと素通りして、終わる。そんなことが多くはないでしょうか。

一方で、ワインはなんだか難しそう、お金もたくさんかかりそう、と思ってはいませんか?

アートにさまざまな業界のキワをつなぐ力乗り越える力があるとしたら、ワインだって繋げるはず。

そう思ってよくよく考えたら、確かに両者は似ています。似た切口で語られています。 アートは、作家がいて、スタイルがあり、時代背景があり、色や形があり、コラボレーションもある。 ワインも、作り手がいて、スタイルがあり、時代やビンテージがあり、色や香りがあり、マリアージュがある。

そこで、絵を見ながら何度も何度もワインをテイスティングし、ソムリエと意見を交わし、 最後にはアートとワインを共通して語れる「軸」を作ってみました。

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写真:ワイン×アート

イベントでは、その軸を使って、アートを見ます。アートと自分の内面の対話の始まりです。 次にワインをテイスティングします。ここでも内面との対話が起きます。

そして現代アートのギャラリーでアートとワインの両方を味わってみたら。。。

場所は、現代アートを扱うマルエイドウ・ジャパンさんのアークヒルズのギャラリーです。

お客さまにご感想をお聞きすると、大変好評で、アートを初めてじっくり鑑賞した、初めてアートを買いたくなった、 美術館で見るのでなく、これがギャラリーで見るということと理解できた、自分の感性の特徴や良いところや、 気づかなかったところがよく分かった、という声も多く聞かれました。これはとても嬉しかったです。

そして、アートが本当に、違う領域のものをつなぐ力があることも改めて実感しました。

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写真:ワイン×アート

人はパッと目で見ると分かったような気になるので、アートをギャラリーで見ても、長くその作品に付き合うことは少ないかもしれません。

ところがじっくり見る機会を作ると、見えなかったものが見え始めます。また、ワインが入ると、視覚だけでなく、嗅覚、味覚と触覚と、 五感のうち四感が同時に刺激を受けるので、アートもワインも体験が変わってきます。この変化は想像以上でした。 提供者側の私たちにとっても、とても深い体験となり、アートやワインの感覚も確実に深まりました。

あとで参加者の皆さんのノートを分析すると、アートもワインも新たな気づきがたくさんあり、 体感と理性が融合する体験自体も、とても新鮮で、たくさんの発見がありました。

アート思考黎明期のお話

Posted on 2019/5/1

Spring in France

写真1:フランス・パリ郊外の町の噴水

私は、経営コンサルティング会社で仕事をしていた時から、ビジネスにアートを取り入れる方法をよく考えていました。

20年前から、紙ベースの二次元のプレゼン自体はとても好きで、デザインを工夫したりしていました。一方で、人の気持ちを変えるツールとしてはいろいろな疑問を持ち、 コンサルティングワークの中で、いろいろなアートや立体を作った方が良いかも、と思って様々な場面で工夫を行いました。

たとえばインターネットがまだ日本に入っていない頃、これまでの通信事業クライアントとの仕事の中では、従来の通信の構造を大きく変えるインターネットは、 なかなかクライアントに論理的に説得できるものではありませんでした。

そのとき、ふと、「インターネットを触れるものにしてみよう!」と思いつき、立体造形を作りました。 横から見たら「レイヤー図」、上から見たら「ネットワーク図」に見え、各レイヤーは透明のアクリル版でつくって、上からも透けて見えるようにしました。 しかも、各レイヤーは物理的に取り外せるようにしました。

最初は「なんだこれは」、という顔をされていた経営者の方も、だんだん造形を触るようになり、取り外したりしながら、各レイヤーへの思いを語られました。

この造形だけで経営の考えが変わったとは思いませんが、一つの大事な機会に、造形の持つ力を感じました。

フィレンツェ

写真2:町のデッサン例(当時のものとは異なります)

都市開発のプロジェクトでは、伝えたい街のイメージがなかなかトップに伝わりませんでした。専門の建築士さんにも、コミットなしに絵は描けないと言われ、 途方にくれていました。それなら自分で描こう。そう思って、イメージ図のようなデッサンを行いました。それを見て、議論が盛り上がりました。 ここでも、図やアートの力が、さまざまな意思決定を強力にサポートすること、そこから創造性が引き出せることを実感しました。

アクア

図3:アクアティクスセンター(イラスト部分のみ)

東京都の都政改革の支援をした時も、同様の経験をしました。議論のための資料に、オリンピックのワクワク感をどう表現するか。 答えは、さまざまな企画を統合した一枚のイラストアートでした。カラーにして、メディアインパクトも狙いました。 テレビに映る画面にイラストが出たときは、これまでとの表現のあまりの違いに、不思議な感じを持った方も多かったと思います。 知事からは、分かりやすいとご評価頂き、ビジネス的な環境でも、図やアートは大変インパクトを持つことが体感できました。。

レゴ

写真4:一個1億円としても使えるレゴブロック

会社の人材教育なども頻繁に行っていますが、その中で、レゴを使った研修を行うのも特徴です。 例えば会計の研修では、レゴブロックを一つ1億円に見立て、擬似的に経営を行ったこともあります。 売上、仕入れ、人件費の支払い、などなど、資金繰りに関わる問題を、レゴを手で触り動かしながら、「会計と経営を体感」するコースです。 会計の勉強でも、数字を見て脳内で想像することとは全く違うことでインパクトがあり、「会計を体感する」という、一見、左脳的なものに、 右脳的な側面を取り入れることで、アート的なものを使う力を確信しました。

アートの考えを取り入れた手法は、20数年前から様々な独自の取り組みを行って、ブラッシュアップをしてきたのですが、 最近はビジネスからのアートを使うことへの期待を強く感じます。